2006年03月16日

雨の中の記憶

先日「6音>4音」でお知らせいたしました、マンドチェロの変則チューニング曲をご紹介させて頂きます。まずチューニングからご説明致しますと、CCBGADC@AG。レギュラーとチェゲデゲを混ぜてた6つ音を使用しているフィンガーピッキングの曲です。最初はピックを使おうしたのですが、アップとダウンの使い分けが難しいので今回は指弾きとしました。ちょっと話がそれますが、音の美しさは残響だと思います。カラオケでエコーをかけたら上手に聴こえますよね?(私の場合は一緒だけど(^^;)またオルゴールも音が箱の中で響くからきれいに聴こえるのでは?…このチューニングにした一番の理由はこの残響を生かすことでした。通常マンドチェロが使っている4つの音の場合、次の音を弾くときにはその音を消してしまわない(指を離してしまわない)といけない事が多々あります。この曲は6つの音にした事で、より美しいハーモニーを作る事ができたと思っています。って作った本人が言うのは痛いですね(苦笑)。

さて今日は雨、実は私は雨が大好きなんです。子供の頃に我家は農家でしたので、雨が降ると両親が家にいてくれるんです。雨の日は家族そろってトランプに花札…楽しかったなぁ。先日「子供の頃、雨に濡れるのが好きだった」って話を聞きました。私もそうでした。よく怒られたものです。

やがて雨があがると虹が出る。
そしてその虹を追っかけてみたくなる。

「雨の中の記憶」…そんな曲です。
posted by jiji_music at 11:19| Comment(3) | TrackBack(0) | 曲紹介(裏話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

とことん

マンドチェロの話を続けます…(笑)。他の楽器の方には申し訳ありません。スルーして下さいね。

マンドチェロ独奏CD「CGDG」のタイトルはこのアルバムで使ったチューニングです。通常マンドロンチェロはCDGAの5度チューニングなのですが、私はCGDG(チェゲデゲ)を良く使っています。もちろんCGDAのレギュラーチューニングもこれから増やしていきたいと思っています。さて今日はこのチェゲデゲについて少しだけお話します。

ご存知のようにマンドリンも同じ5度チューニングです。このチューニングで過去の名手(カラーチェ先生、オデル先生、ムニエル先生)たちが色々な奏法を使いメロディーを奏でてきました。しかしチェロは楽器が大きい為にそのまま使える曲が少なく、レパートリーを増やすまでには到っていません。と言ってバッハなどの曲をそのままオリジナル楽器(作曲者が指定した楽器)以外で弾くのは遊びの枠から出れないような気がしています。そこでチェゲデゲの登場となったのです。大ざっぱな言い方ですが「指をできるだけ使わずしてハーモニーを作り、そして余裕が出た分メロディーを奏でよう」というものです。チェゲデゲについての話は長いです、お酒を飲みながら一晩中でも…(苦笑)。その効果はぜひライブにご来場してお聴き頂けたらと思っています。

※鹿児島出身の知り合いが酔っ払うと「テゲテゲ」という言葉を連発していました。これが意味もわからずおかしくてなぜか好きな言葉になりました。どうやら「いい加減」という意味らしいのですが…。まあ怪しいチェロ奏者に合っている言葉ですね(苦笑)。
posted by jiji_music at 09:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

6音>4音

ギターに比べるとマンドチェロは使える音が少ないので曲作りには苦労しています。「もっと弦の多い楽器(マンドリュートなど)にしては?」とのご提案も頂きましたが、やっぱり皆さんが弾いておられるチェロで演奏する事にこだわっています。まぁ〜弦10本、12本の重音奏法では私の筋肉では30分も持ちません…。4つの音ではハーモニーの妥協、場合によってはメロディーの妥協も仕方ないと思っているんです。究極の選択ですね。しかし、どうしても使いたい音はタッピングをしています(右手や左手を指板に叩きつけて音を出しています)。それから複弦の音を変えてみたり…最高8音は出せるんですから!ギターには負けないぞ(笑)。

6本<8本
posted by jiji_music at 01:45| Comment(4) | TrackBack(0) | ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

転調マシーン

昨日の続きです。興味のない方には申し訳ありません。

通常マンドチェロはピックで弾きますが、ピックは接点が一点なので@弦とC弦のみを(離れた弦)同時に鳴らすのは不可能です。しかしピックを持っていない指(中指薬指小指)を使うことでこれを解消しました。そのうち親指と人差し指も自由に使用するようになり、ギターのスタイル(フィンガーピッキング奏法)へとなっていきました。マンドリン属はトレモロが魅力と言われていますが、ピッキングの美しさも魅力的です。さて話が戻りますが、90分のステージをクリアするには色々な工夫が必要です。同じキーの曲をずっと聴いているとお客様は退屈してしまいます。と言ってフラット5つ6つ付いた曲は腕の筋肉が持たずにふらっとしてしまいます(^^;。そこで開放弦を使ったキーで演奏し、後はカポタストに助けてもらっています。つまり転調マシーン(笑)。私の楽譜をご覧頂いた方には、開放弦の使い方を考えている事がわかると思います。そのカポを使いたい為にギターのネックとなった訳です。

まだまだ話が終わりませんね。つづく・・・
posted by jiji_music at 08:38| Comment(10) | TrackBack(0) | ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

私の楽器

左側の私の写真。ギターじゃなくマンドチェロを演奏してます。見た感じからよくギターと間違えられるんですよね。ライブ終了後に「とても素敵なギターの演奏でした」とのご感想を頂くこともあります。以前はその度にマンドチェロについて説明していたのですが、最近は8弦ギターということで特に説明もしなくなりました(苦笑)。そんなことではいけませんね。今日はどうしてこんな形になったのかをご説明致します。

まず従来のマンドロンチェロの奏法での単独ライブは難しいと感じました。たとえば90分のライブをまかされた場合、ピアノやギターの伴奏があれば良いのですが、チェロ一本ではお客様を退屈させてしまう危険性があります。と言いいましても、ギターなどは単独での演奏で十分楽しませる事ができるんですよね。そう考えるとマンドチェロをひとり立ちさせるにはまだまだ研究が必要ってことなのではないでしょうか。そこで私は他の楽器の奏法を積極的に取り入れてみました。最初はギター。フィンガーピッキングにフラットピッキング、タッピング…

ごめんなさい今日は時間ぎれです。つづく
posted by jiji_music at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

逝き方

生き方より逝き方を考える今日この頃…

ふとPromenadeZを書いた頃を思い出し、当時のパンフレットを出してみました。そう言えば、HPの曲目解説は初演前の内容が残っていますね。近日中に書き換えたいと思っています。パンフレットには「Grand Adagio」とタイトルを付けた理由がありましたのでご紹介させて頂きます。

「Grand Adagio」…Adagio(アダージョ)とは音楽用語で遅い速度の演奏を示す言葉です。と言いましてもこの曲がすべて遅いテンポの指定で書かれている訳ではありません。むしろ非常に早いテンポで演奏されるように指定されている部分もあります。人間は歳をとるほどに時間の流れが早く感じられるようになり、そしていずれ死というものに直面します。本曲のタイトルは、このような激しい時の流れの中にありながらも「大きく緩やかに生きて逝きたい」という気持ちから「Grand Adagio」と付けました。フィナーレに向かう時間の中で思い起こされる様々な情景、そのような回想シーンが曲の半分以上を占めています。これからも私は後悔のない活動をしていきたいと思っています。今まで支えてくれた人たちに、またこれからお世話になる人たちにこの曲を捧げます。  2004・6・5 作曲者記

そして現在、また新たな曲に向かっている私です。
posted by jiji_music at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 曲紹介(裏話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする